【仕事】『TRANSIT』ロンドン号(講談社)

9月発売の『TRANSIT』ロンドン号で、イギリスが体験した2度の世界大戦を担当しました。


いま海にご縁をいただいている身としては、やっぱり心をわしづかまれたのはダンケルク。

ずいぶんムチャな海戦でしたが、イギリスに神風が吹きました。


もしもダンケルクで失敗していれば、イギリスは自国の軍の9割を失い(そんなことある!?)、ナチスは海をわたってイギリスを占領、全兵力を今度はロシアに集中させて、ドイツと日本の2国でロシアを挟み撃ちだ! …という段取りだったという説も。あにゃー。


イギリスがヨーロッパ大陸でナチスに楯突く最後の抵抗勢力となってから1年。海から空から攻め立てられながらも、必死に耐え抜いたことで、ナチスにとっては歯車が狂い出し、イギリスにとっては逆転の瞬間が訪れることになりました。


日本の真珠湾攻撃の報を聞いたチャーチルが、呆然としながら「イギリスは勝ったぞ……」と呟いたというエピソードがあります。日本人としては辛いことだけれど、それはたしかに詰将棋のように、パタパタと戦況が動き、日本の詰みが確定してゆくのです…。


歴史ってすごいな…と感動しながら作っていた晩夏でした。


ちなみに、今号ではロンドンのほか、熊野を巡る特集もあって盛りだくさんです☺️


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矢口あやは | 仕事まとめ ライター・編集・イラストレーター 編集プロダクションでの編集業務を経て、2013年にライターとして独立。雑誌・WEB・オウンドメディア・書籍などの制作を中心に活動。旅や歴史、カルチャーなど、人や土地の物語を丁寧に伝える記事づくりを得意としています。 お仕事のご依頼はこちらからお願いいたします→ yaguchi.a■gmail.com(■=@)