FRaU オスロ連載【第5回】
ノルウェー 森の中の
美しい工場「ザ・プラス」が
実践する“未来の働き方”【第5回】
「ザ・プラス」を案内してくれたシャーロット・ハンソンさん(左)とマリアンヌ・ヤコブセンさん
ノルウェーの深い森の中にある、アートギャラリーと見まがうモダンな建物。実はこちら、なんと工場だ。その名も「ザ・プラス」。ノルウェーの家具メーカー「ヴェストレ」が2022年にオープンした家具工場だ。
予約をすれば、この近未来な工場が見学できると聞いてさっそく訪れた。オスロ市内からは車で90分、スウェーデンにもほど近いマグノールにある。
到着後にまず案内されたのは、なだらかなスロープをのぼった先にある屋上庭園だった。
「ノルウェーには古くから『アレマンズレッテン』、すなわち、誰もが自然を共有する権利があるという精神が根づいています。このザ・プラスでも、24時間365日いつでも、誰でも、この屋上と中庭、そして森の敷地を自由に歩けます。よく学校の遠足でつかわれたり、会社の打ち上げ、近隣に住まう方々がピクニックを楽しまれていますね」
こう話すのは、プロジェクトコーディネーターのシャーロット・ハンソンさん。
中庭に面した壁一面はガラス張りで、デスクの並ぶオフィスがよく見える。こちらに気づいた社員たちが手を振ってくれる。
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