ちょっと気味の悪い話「もしもし」


マタギさんとのぼった山の怪談をnoteにのっけてずいぶん経つのですが、いまだにPVが伸びててうれしいです。 


山といえば、山中で人に声をかけるときは、「もしもし」と言うーー


というのと同じ話をおじいちゃんマタギから聞いたことがあって、理由は「わからない」「今はない」と返されて長年ナゾでしたが、Twitterで謎が解けました。


異界のモノは一つの言葉を繰り返せないというルールがあって、繰り返せる自分は「ちゃんと人間ですよ」という表明だったのだそうです。一声呼びっていうんだ。


さて、現代の「もしもし」といえば電話ですが…


この「もしもし」も、もしかしたら。

元は、目の前にいない、見えない電話口の先にいるものが、ちゃんと人間かどうか。
そんなチェックをかねていたのかもしれない。 



なんて。民俗学はネタが尽きなくて楽しいですね ♪


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矢口あやは | 仕事まとめ ライター・編集・イラストレーター 編集プロダクションでの編集業務を経て、2013年にライターとして独立。雑誌・WEB・オウンドメディア・書籍などの制作を中心に活動。旅や歴史、カルチャーなど、人や土地の物語を丁寧に伝える記事づくりを得意としています。 お仕事のご依頼はこちらからお願いいたします→ yaguchi.a■gmail.com(■=@)