FRaUオスロ連載【第6回】

ノルウェー・オスロ
「ノーベル平和センター」が戦後80年まで伝えてきた

「平和をつくるには対話がカギ」【第6回】


オスロでは、アジア人の姿をあまり見かけない。日本人にもほとんど会わない。と思いきや、オスロ市のど真ん中で、陽の光を浴びて堂々とはためく大きな日本人の垂れ幕を見た。

「“被団協”の皆さんには、授賞式でお目にかかりました。壇上の毅然とした姿からは、被害者というよりも、まるで闘士のような力強い印象を受けたんです。お年を召してもなお、核兵器は二度と使用されてはならないと世界に訴え続けてこられたことに胸を打たれました」

そう話すのは、「ノーベル平和センター」の情報責任者、イングヴィル・ランボルさん。同館では、2024年12月にノーベル平和賞を受賞した「日本原水爆被害者団体協議会(被団協)」にまつわる展示がおこなわれていた。

あまり知られていないが、ノーベル賞はスウェーデンで医学、物理学、化学、文学の4賞が授与されるのに対し、平和賞だけはオスロで授与されている。

その詳しい理由は明らかにされていない。ただ、創設者のアルフレッド・ノーベルは、ノルウェーが1890年代にスウェーデンから独立しようとした際、平和的で民主的な姿勢をとったことを大きく評価していたとの説がある。


つづき https://dowellbydoinggood.jp/contents/topic/250924/

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矢口あやは | 仕事まとめ ライター・編集・イラストレーター 編集プロダクションでの編集業務を経て、2013年にライターとして独立。雑誌・WEB・オウンドメディア・書籍などの制作を中心に活動。旅や歴史、カルチャーなど、人や土地の物語を丁寧に伝える記事づくりを得意としています。 お仕事のご依頼はこちらからお願いいたします→ yaguchi.a■gmail.com(■=@)